はじめに

はじめに

日本人の寿命は延びており、平均寿命が2017年には女性が87.26歳、男性が81.09歳となりました。平均寿命とは0歳時における平均余命ということになります。

ちょっと難しいですが、今2017年現在の栄養状態、平和な環境、医療水準において生まれたばかりの赤ちゃんが何歳まで生きられるかという数字になります。

現時点で80歳の方があと平均的に1年くらいしか見込めないという意味ではありません。

しかし、今後も長生きしていく傾向になると思われます。

現在、腎臓が悪くなって透析をされている患者さんが増えており、2011年には全国で30万人を突破、現在ではおおよそ33万に近くの患者さんがいるとされています。

数年前までは2017年頃に透析をされている患者さんの数が横ばいに転じるだろうと想定されていましたが、実際には2016年において4000人弱の患者さんが増えており、この先数年は増えるだろうとされています。

その主な原因は日本人の長寿化があると考えられており、透析になる年齢の平均が69歳を超え、今年は70歳程度になると考えられています。

このように、腎不全や透析導入患者さん、透析患者さんも、健康な方と同じく高齢化していく中で、それに応じてさまざまな問題が起こってくると考えられます。

例えばバスキュラーアクセスにおいても、高齢の患者さんでは穿刺できる血管がなくなったり、過剰血流で心不全に陥ったりなど、以前は余り注目されていなかったことが次々に起こってきています。

腎不全や腎炎の診断や治療、透析の管理、透析のための血管の手術やメンテナンス、腹膜透析のカテーテルの手術や腹膜透析の管理をしている中で、

・腎臓が悪いと言われた方には出来るだけ透析にならないようにしたい

・将来は透析ですよと言われた方には出来るだけ透析までの時間を稼ぎたい

・透析をしなくてはならない状況や透析直前と言われている方が適切に自分自身の腎代替療法を選択してほしい

・透析を既にされている患者さんにはよりよい透析ライフを送ってもらいたい。

・血液透析しか知らずに血液透析をされていたが、腹膜透析への移行や腎移植のことをもっと知りたいという方の手助けをしたい

という想いから情報発信を始めることにしました。

また発信するにあたって、自分自身も勉強になり、レベルアップすることが出来ると考えています。一緒に勉強していきましょう!

もちろん至らない点やここを直した方がよいといったお言葉も頂ければ、患者さんのためになるように改善していきたいと考えております。よろしくお願い致します。

このホームページでは

  • 腎臓について
  • 腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)について
  • バスキュラーアクセスについて
  • その他(糖尿病のこと、血液疾患のこと、循環器のこと、サプリメントのことなど)

の4つに分けていきたいと思います。

自己紹介

名前:杉原裕基

2008年金沢大学医学部医学科卒業

2008年〜2010年沖縄県にて初期研修

2010年〜千葉県鴨川市 亀田総合病院にて勤務

2015年〜東京都中野区の総合病院勤務+飯田橋春口クリニック(シャント手術の大御所)のところで1年間研修

2016年〜千葉県千葉市の現在のJCHO千葉病院病院に勤務

加えて、千葉県船橋市JCHO船橋中央病院にて毎週火曜日午後腎臓内科外来

 

<資格>

総合内科専門医

日本血液学会認定血液専門医

日本腎臓学会専門医

 

 

メッセージ・ご意見等ありましたら、ブログページ中(今ご覧)のコメント欄もしくはTwitterでお願いいたします。

https://twitter.com/sugihara_jinzou

病院受診につきましては、JCHO千葉病院の地域連携室までお電話ください。

 

2019年5月より、火曜日の午後にJCHO船橋中央病院にて腎臓内科外来を行っています。よろしくお願い致します。

2 件のコメント

  • 本日より、閲覧させていただきます
    更新を楽しみに…
    私も、将来、腎臓の病気になるべくかからないよう、予防も含めて、出来ることは実行していきたいと思います

    • ブログにお越しいただきありがとうございます。血圧や過剰な食事など簡単なところで早い段階で気を付けるだけで将来の腎不全の大半は避けられると考えています。日本人というだけで実はリスクなのですが、それについても今後載せていきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。

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